管直人 都知事
「菅出馬して」ラブコール…朝日新聞社説、仰天思惑
菅氏は朝日新聞のラブコールにどう答える? |
いち早く出馬表明を行い、古巣・自民党の推薦を取り付けた、石原慎太郎知事(74、中写真)の3選阻止への有力な対立候補を出せない民主党。業を煮やしたのか、背中を押すように同紙の社説が掲げた見出しは、超異例ともいえる『菅氏で首都決戦を挑め』だった。
この社説は、今春の統一地方選や夏の参院選を見据えて、16日に党大会を終えた民主党を万年業界2位の企業にたとえ、まず、「トップ企業を抜き去る-。その夢をかなえるには必死の努力が必要」「はなはだ心もとない」とかました。
「新しい魅力的な人材を発掘し、支持層を広げようという迫力が感じられない」「トップ企業の牙城を崩すには、ヒット商品の爆発力で一点突破する手がある」「東京都知事選で背水の陣を敷き、『与党Vs民主党』の決戦を演出することだろう」などと指摘し、「たとえば、知名度と実績のある菅直人代表代行を立て、石原都政と対決する」と提案しているのだ。
石原氏の政治理念や姿勢とは相当な距離がある同紙だけに、この唐突な提案には背景を感じてしまう。民主党の候補者としては菅氏をはじめ、田中康夫前長野県知事、海江田万里前衆院議員、山田宏杉並区長、蓮舫参院議員=下写真=、小宮山洋子衆院議員などの名前が取りざたされているが調整は難航している。
菅氏は昨年12月6日のブログで「来年の都知事選はしっかりした対抗馬を見つけて戦わなくてはならない」と決意を語っているが、自身の出馬については否定。民主党関係者は「石原氏はかつてない逆風だが、依然として人気は高い。菅氏が出馬しても厳しい戦いとなるだろう」と語る。
一般に、というか超常識的に、新聞の見出しは記事の“骨格”を示すが、記事末尾の「たとえば~」の段落から一本見出しを出した朝日新聞。民主党や菅氏の反応が見ものだ。
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