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読み応え十分 素晴らしい!!

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週刊『前進』(2304号1面1)(2007/07/23 )

 7・29革共同集会へ

 8月広島・長崎から11月へ進もう

 社保庁・自治体労働者への大リストラに怒りの反乱を

 年金問題の全責任は政府に

 7・29東西革共同政治集会は、日本労働者階級が日帝・安倍政権の攻撃と真っ向から対決し、プロレタリア革命の勝利に向かって、革命の路線と戦闘態勢を打ち固める歴史的集会である。内外情勢は、帝国主義の体制的危機-争闘戦の激化を基底として、〈戦争か革命か>の大激動に突入している。攻撃は激しいが、それは帝国主義が危機だからだ。危機は同時に好機だ。今こそ安倍政権への怒りをたぎらせ、議会主義政党や体制内労働運動の屈服をうち破り、階級的労働運動の大前進の時代を切り開こう。7・29革共同政治集会に大結集し、8月広島・長崎反戦反核闘争から11月総決起へ進撃しよう。

 日本の年金の出発は戦費調達だった

 「不明年金」問題での社会保険庁労働者への責任転嫁は絶対に許せない。安倍は参院選の街頭演説で、社会保険庁とその労働組合を不明年金の「悪の根源」に仕立て上げ、「徹底解体・職員解雇」を叫んでいる。これは1980年代の国鉄分割・民営化の時の「国鉄赤字の原因は労働者が怠けているからだ」という労組破壊攻撃とまったく同じ手口だ。
 さらに安倍は17日、「社保庁監視委員会」の設置を閣議で決定した。社保庁を管轄する厚労省ではなく総務省にこれを設置し、強力な指導権限を持たせる狙いだ。委員長には葛西敬之(JR東海会長)をあてる。葛西こそ国鉄内で分割・民営化攻撃の先頭に立ち、職員20万人首切り、労組破壊を推し進めた極悪の人物だ。安倍はこの経歴を買って葛西を委員長に据え、今度は社保庁職員を対象にして大量首切りと労組破壊を強行しようとしている。
 ふざけるんじゃない! 「不明年金」問題の一切の責任は政府・自民党にある。現場労働者にはなんの責任もない。帝国主義支配階級が年金資金を好き勝手に食い物にして破綻(はたん)させたくせに、その根本問題をおし隠し、盗っ人猛々しく、不明年金の責任を労働者におっかぶせ、首切りと労組破壊の口実に使おうとしている。これが帝国主義だ。腹の底からの怒りを爆発させよう。
 政府・支配階級は、労働者人民にきちんと年金を支払うつもりなど、年金制度をつくった初めからないのだ。日本の年金はもともと太平洋戦争中の1942年に、戦費が足りなくなって戦費調達のためにつくられた。そのことを「労働者年金保険は……その巨大なる資金を国家的に動員することを目標とし……あえて社会保険たることを要しない」と、政府の文書が公然と言い放っている(1944年、『厚生年金保険法大要』)。
 戦後も日帝は、労働者からなかば強制的に集めた金を、財政投融資など帝国主義の延命のために資本家にばらまき、大穴をあけ、年金財政を破綻させたのだ。不明年金問題の根底には、支配階級のこのような労働者無視、無責任がある。
 年金問題は、日帝打倒―プロレタリア革命による以外にいかなる解決の道もない。
 安倍は、社保庁の労働者を「ゴミを一掃する」とののしっている(6月15日)。社会的生産と生活を支えている労働者がゴミなのか! これほどの労働者蔑視をどうして許せるか! 労働者の団結した闘いがどれほど「恐ろしい」ものか、目にものを見せてやらなければならない。
 労働者階級を踏みにじる政治は年金だけではない。日帝・資本家階級は「官より民」と称して、年金・介護・医療など国家が責任をもって行うべき社会保障の事業を次々と投げ出し、それを資本家どもに金もうけの場として提供している。労働者は労働現場のみならず、生活の場でも資本家にむしり取られている。
 青年層の半数が低賃金の非正規雇用の仕事にしかつけず、いつ首にされるかも知れない不安の中で働かされている。「こんな社会はもうごめんだ」と、多くの青年労働者が根底的な変革を求めて立ち上がり始めている。3・18日比谷集会や6・9ワーカーズアクションの高揚は、そうした歴史的な決起の始まりだ。青年ばかりではない。6千万労働者階級の大多数が「食えない」現実、貧困化の問題に直面している。生きるためには闘う以外にないという、戦後革命期以来の大激動が訪れようとしているのだ。
 求められているものは、労働者階級の怒りを結集し、労働者としての誇りを取り戻し、労働者が本来持っている荒々しい自己解放の力をプロレタリア革命に向かって爆発させていく階級的指導部と指導路線だ。

 体制内労働運動の総屈服うち破ろう

 安倍政権は、「戦後レジームからの脱却」の核心的攻撃として「新憲法制定」と「公務員制度の改革」を挙げている。「公務員制度の改革」とは200万人の公務員のリストラと、自治労・日教組の解体だ。
 ところが、この大攻撃に対して連合中央、自治労本部、日教組本部は、労組指導部として完全な破産をさらけ出している。“おとなしくしていれば、嵐が頭の上を何事もなく通り過ぎてくれる”とでも思っているのか。帝国主義の危機の深さを見れば、そのようなことはありえない。闘わないことは敗北の道だ。
 社会保険庁労組の協会派は、「真摯(しんし)に反省」「残業は仕方ない」「一時金の返納にも積極的に応じる」と全面屈服している。組合幹部はこれを「職員の雇用を守るためだ」と合理化している。
 だが、決戦を回避し、当局・安倍にはいつくばることで、職員の雇用が守れるのか! 「日本年金機構」への移行にあたり1万7千人の職員のうち12年度までに4千人のクビが切られようとしているのだ。組合員の怒りを組織し、断固とした反撃に出なければ、労働者の首は切られ、ボロボロに団結を崩されてしまうだけだ。協会派は、国鉄闘争で最後まで反対を貫けず一戦も交えずに組合の団結を崩されていった国労本部の屈服の歴史を、ここでも繰り返そうとしている。

 分割民営化との闘いの教訓

 社保庁を始めとする自治労・日教組の労働者は、今こそ動労千葉の闘いにとことん学び、教訓化して闘おう。動労千葉は国鉄分割・民営化の大攻撃に対して、2波のストライキを闘いぬき、組合ぐるみ、家族ぐるみの闘いで団結と雇用を守り抜いた。80年代の10年間に50人もの組合役員が闘争を理由に不当解雇されながらも、団結を崩されず組合を守り抜いたのだ。その闘いの歴史には、労働者として、労働組合として学ぶべき豊かな内容がある。
 闘った誇りを胸に動労千葉の労働者は、分割・民営化以降20年間、意気軒高と闘いぬき、組合の団結を守りとおしている。さらに階級的労働運動のセンターとしての役割を担い、「動労千葉のように闘おう」という青年労働者、労組活動家をたくさん生み出しつつある。これこそ動労千葉の闘いの勝利性、階級性を示しているではないか。
 闘いを指導した中野洋前委員長の総括、『俺たちは鉄路に生きる2』を見てみよう。
 「(当時の)世の中は、とてもじゃないけど分割・民営化に反対してストライキをやるなんて雰囲気じゃない。ものすごく重たかった。しかし、国鉄労働者はみな、『冗談じゃない。おれたちは朝から晩まで、夜中も仕事をしているのに』『おれたちのせいで赤字になったんじゃない』『一発異議申し立てしなかったら、腹の虫がおさまらない』という気持ちはみんな持っていた。……組合員が『もうここまで来たら首になっても闘う』と腹を固めていたから闘うことができた」
「3人に1人の首切りに対して闘わなかったら、組合の団結は絶対に破壊される。残りたい組合員が仲間を裏切って当局にすり寄り始めたら、組合員同士が疑心暗鬼になる。職場の仲間の連帯感は破壊されてしまう」「闘うことによってしか団結を守れないんだ」
 ここには労組活動家が指針とすべき豊かな教訓があふれている。

 敵の危機は労働者階級のチャンスだ

 攻撃に屈服していたら見えないが、労働者が団結して立ち上がれば、支配階級の危機はよく見えてくる。帝国主義は強いから凶暴な攻撃をかけてくるのではない。支配が危機を深め、これまでのやり方ではもう支配できなくなったから、改憲と労組破壊の攻撃を強めているのだ。
 「支配階級の側が盤石な時には、労働者がどんなに闘っても敵はびくともしない。しかし危機の時代には、われわれの闘いようによって敵を揺るがすこともできる。労働者階級の側から見ればチャンスの時代なんだ」(中野前委員長)
 この腐った社会を変えるのは、国会議員や、体制内労働運動の組合幹部ではない。労働者一人ひとりの闘いだ。私であり、あなたなのだ。
 労働者階級の解放は労働者自身の力と闘いでこそなし遂げられる。団結の中心は労働組合だ。労働組合は、労働者の組織的中心として、労働者階級の完全な解放の大目標を掲げて闘う時である。
 革共同はこの間、党の革命を断固としてやり抜き、労働者階級に深く根を張った革命党に飛躍するため、全力で闘ってきた。労働者細胞を無数に建設する闘い、体制内労働運動を打破し階級的労働運動路線を打ち立てる闘い、および労働者同志が党的階級的指導部として飛躍する闘いを一体のものとして前進させている。この闘いを貫き通す中にこそ、プロレタリア革命の勝利の道がある。
 7・29革共同政治集会に大結集し、11月労働者総決起へ進撃しよう。8月広島・長崎反戦反核闘争と8・15闘争に総決起しよう。

TODAY1 ∞ 久々の読み応え(笑いのほうだが・)、面白い!!! 日本国民よ、このアジ演説に刮目せよ!!

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