今週のビックリドッキリメカ
ギョーザ事件の殺虫剤を超精密鑑定、混入の経緯特定へ
中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、警察当局がギョーザから検出された
有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を鑑定するため、和歌山・毒物カレー事件
(1998年7月)の捜査に使った大型放射光施設「SPring―8(スプリング8)」
(兵庫県佐用町)の利用を検討していることがわかった。
検出したメタミドホスの不純物の結晶構造と、中国で出回っている同製品の不純物を比較し、
一致した場合、中国国内での薬品の流通ルートなどについても捜査するよう
中国の公安当局に協力を求める。
スプリング8は、電子を光速近くまで加速させて物質にあて、反射する波長などから、
1ピコ・グラム(1兆分の1グラム)以下の物質でも成分分析ができる世界トップレベルの研究施設。
事件現場の微量な遺留物の鑑定にも利用され、毒物カレー事件では、被告の家の容器にあった
亜ヒ酸と、カレーなべの亜ヒ酸を「同一」とする鑑定結果が証拠採用されたほか、
警察庁長官狙撃事件(95年3月)の捜査でも、拳銃の硝煙反応の鑑定に使われた。
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