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北朝鮮の核には言及なし

広島 被爆63年『原爆の日』 

核廃絶『多数派の意思』

2008年8月6日 夕刊

 広島は六日、原爆投下から六十三年の「原爆の日」を迎え、広島市中区の平和記念公園で午前八時から「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれた。秋葉忠利市長は平和宣言で「原爆体験の悲劇と苦悩から導かれた核兵器廃絶は、多数派の意思。子どもたちの未来を守る強い意志と行動力が必要だ」と訴えた。

 被爆者や遺族をはじめ、海外からは過去最多の五十五カ国の代表が出席。核保有国では北京五輪開幕を二日後に控えた中国から在大阪総領事館の莫麗麗領事が初参加。ロシアも九年連続で参加した。

 秋葉市長は「米国の核政策の中枢を担ってきた指導者たちさえ、核兵器のない世界を求めるまでになった」と核廃絶論が国際政治の潮流になりつつある現状を指摘し、「廃絶の声に耳を傾ける米新大統領誕生を」と異例の期待感を表明。「世界の市民とともにあらん限りの力を尽くし行動する」と述べた。

 投下時間の午前八時十五分に平和の鐘が鳴らされると、約四万五千人の参列者は黙とうし、犠牲者の冥福を祈った。

 秋葉市長は原爆体験の「心の傷」の調査を市で実施すると表明。「核兵器は廃絶されることにだけ意味がある」と述べ、日本政府に対し、廃絶に向けた主導的な役割のほか、原爆症認定訴訟で十連敗したことを踏まえて「高齢化した被爆者の実態に即した温かい援護策」を要請した。

 式典で福田康夫首相は「非核三原則を堅持し、核兵器廃絶と恒久平和の実現に向けて国際社会の先頭に立つことを誓う」とあいさつ。

 子ども代表の「平和への誓い」で小学六年の今井穂花(ほのか)さん(11)と本堂壮太君(12)は「ヒロシマで起きた事実に学び、たくさんの人に伝えていく」と読み上げた。

 黙とうに先立ち、この一年間に死亡が確認された被爆者五千三百二人の名前が記された原爆死没者名簿二冊が、原爆慰霊碑に納められた。広島市内に住む被爆者七万五千六百四十二人の平均年齢は七四・八歳。全国では七五・一歳(いずれも三月末現在)となった。

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