うろたえるな自民議員 森喜朗元首相
渡辺元行革相:都内でパーティー 民主議員エール
自民党の渡辺喜美元行政改革担当相は8日、東京都内のホテルで政治資金パーティーを開いた。民主党からも、枝野幸男、松本剛明両元政調会長ら4議員が出席。麻生政権批判を続ける渡辺氏に対し、あいさつに立った枝野氏は「いずれ民主党に来ていただくことになるかは分からないが、今の姿勢を貫いてほしい」と述べた。
「反麻生」急先鋒(せんぽう)の渡辺氏は、森喜朗元首相らベテラン議員から批判されるなど、党内では厳しい立場。この日は麻生政権と距離を置く中川秀直元幹事長や小池百合子元環境相らも姿を見せた。
中川氏は「渡辺氏は党内改革派のど真ん中にいる。そう遠くない時期に、本当の出番を迎える時がくる」とあいさつした。【三沢耕平】
TODAY1∞ たまたまおとついの産経に森元総理が「単刀直言」というタイムリーなコラムを寄せていたので、なんだか変な自信に満ちて起立する渡辺議員を見てニヤニヤしてしまった。
ちょっと抜粋してみる
国会議員たるもの世論調査で右往左往するな
これから自民党の中でがんばっていかなばならない若い人たちが船の水漏れを身をていして防ごうとせず、あわてて甲板にあがって「助けてくれ」と騒いだり、海水パンツを履いて海に飛び込もうとしている。
向こうの船に乗せてもらおうとしても,民主党は乗組員でいっぱい。結局、新党という第3の船を探そうというのだろうけど、若い諸君にはそこまでの勇気はないだろう。
中堅・若手グループでグループを作っている渡辺・塩崎くんらは目立ちたい思いもあるんだろう。
閣僚も経験して、これからわが党の幹部になろうという人たちがうろたえているのは残念だ。
以下は全文
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/081223/stt0812230018000-n2.htm
100年にいっぺんという経済危機への対応に麻生太郎首相は必死になっている。だけど、そういう困難な時に世論調査をすれば「何だ麻生は」と答える人が多いに決まっている。僕は体験者だから思うのだが、メディアが首相に「支持率が下がりましたが」と聞くばかりでよいことをしたことは何も評価しない。政治への侮辱だと思うよ。
麻生さんも執行部も世論を謙虚に受け止め、どうしたらいいか考えたらいいとは思う。しかし、国会議員たるもの世論調査で右往左往するなと言いたい。自分たちで選んだ総裁が一生懸命努力していることには、党も一緒に責任を負わなければいけない。それなのに無責任な連中が批判したり、マスコミで評論家風なことを言ったりしている。
これから自民党の中で頑張っていかなければならない若い人たちが、船の水漏れを身をていして防ごうとせず、あわてて甲板に上がって「助けてくれ」と騒いだり、海水パンツをはいて海に飛び込もうとしようとしている。向こうの船に乗せてもらおうとしても、民主党は乗組員でいっぱい。結局、新党という第3の船を探そうというのだろうけど、若い諸君にはそこまでの勇気はないだろう。
中堅・若手でグループを作っている渡辺喜美元行革担当相や塩崎恭久元官房長官は目立ちたい思いもあるんだろう。閣僚も経験してこれからわが党の幹部になろうという人たちがうろたえているのは残念だ。
今の自民党には派閥で先輩の教えを受けて人間性を磨くよりも、派閥とは違うことをやって出世しようとする空気がある。麻生内閣をみても、安倍晋三内閣をみても、自分を首相に売り込んだりしてきた人が閣僚になっているでしょ。
マスコミの諸君は「派閥順送りはダメ」というけれど、君らにもこうなった責任の一端はあるんだよ。だから、麻生さんの悪口を言ったりしてマスコミに重用されようとする議員が出てくる。
うちのグループ(町村派)の中川秀直元幹事長が生活安心保障勉強会を作ったのも、あえて好意的にみれば「さすが自民党だという政策をやろう」という考えからでしょ。だったら党の機関でやったらいい。彼は国家戦略本部の会長代行でしょう。
反麻生議連になってはいかんということになって、(首相に近い)安倍元首相や菅義偉選対副委員長が入って薄めたが、本当は中川君は決してありがたいと思っていないよ。
福田康夫内閣当時のことだが、中川君は僕に「民主党とブリッジをかける必要が必ず出てくる。民主党にも自分の考えに賛成の議員はたくさんいるので、関係をつくっておきたい。それがわが党のためだ」と言った。
だから彼は第3勢力を作ることが正しいと考えているんだろう。僕は「そういうことを表に出してグループ作りをするのはいいことではない」とは言ったんだがね。
最近は「森は飼い犬に指だけでなく足から胴までかまれている」という人がいるけれど、彼の力は私も認めてきた。官房長官として森政権を手伝ってもらった。閣僚になるのはマスコミがうるさいから嫌だというから、党役員として活躍してもらった。
ところで、山崎拓、加藤紘一、亀井静香、菅直人の4氏の「YKKK」は、あれはマスコミが話題にしたんでしょ。現に亀井さんも最近、会って話をしようと誘ってきたもの。
山崎氏や加藤氏が集まろうと関係がないよ。加藤氏は懲りていないんだな。マスコミにあおられ、自分でマスコミを騒がせようとしてタネをまく。結局は自民党や政治がバカにされていくのに気付いていないんだ。
大恐慌で、国民はハリケーンと台風と地震が一緒に来たような中で悲鳴を上げて苦しんでいる。これは民主党の責任でもなければ、自民党の責任でも麻生さんの責任でもない。これを鎮(しず)めるのは政治の責任なのに、民主党は党利党略でパフォーマンスばかりしている。
昨秋の大連立の動きは、民主党の小沢一郎代表が持ちかけてきた。あの時、福田前首相と小沢さんの間で大連立ができていれば、この危機に対応できていた。
消費税の増税を一番早くからやろうとしていたのは小沢さんだったし、自衛隊の海外派遣もやろうとしたのは小沢さん。小沢さんがやろうとしたことを今、自民党がやっているといってもいいくらいだ。
選挙の時には仕方がないけれど、しばらく政治休戦していい。今、国民のため両党は協調すべき時じゃないかといっているんだ。(加納宏幸)
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