♪禿山の一夜
「♪禿山の一夜 」
長らくリムスキー=コルサコフが編曲した版が広く知られていたが、近年ムソルグスキー自身の手による原典版も知られるようになり、こちらもムソルグスキーの典型的作風を示すものとして普及している。
原型はメグデンの戯曲『魔女』に基づき構想された歌劇『禿山』である。
1860年頃に作曲したピアノ曲『聖ヨハネ祭前夜の禿山』で「聖ヨハネ祭の前夜に不思議な出来事が起こる」というヨーロッパの言い伝えの一種、「聖ヨハネ祭前夜、禿山に地霊チェルノボグが現れ手下の魔物や幽霊、精霊達と大騒ぎするが、夜明けとともに消え去っていく」とのロシアの民話を元に作られている。
聖ヨハネ祭は夏至の夜の祭りであり、題材としてはシェイクスピアの『夏の夜の夢』と同様であるといえる。
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