« 画質・サイズ比較用 Youtube | トップページ | 削除されました »

そのことで悩んでいる

その話はACで共依存の家族には深刻な話で、ブログなんぞには書けないが、自身が以下の事例に、かなり近いうちになるんじゃないか?と不安である。

コネタマ参加中: 介護について、話をしたことありますか?

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/senior/232137/
【独身息子の母介護】(1) / (2) / (3) / (4)

 働き盛りの独身男性が、介護を始めた当初のストレスは相当強いとされます。思うように介護できず、カッとなって殴ってしまったり、殺害に至ることも。不足しがちなのは介護サポートの情報。しかし、仕事に専念してきた独身男性らに、どう伝えれば良いのでしょうか。

「とんでもないことをしてしまった。申し訳ないと反省するだけです」。2月、さいたま地裁で開かれた母親嘱託殺人の初公判。川口市の会社員、●一被告(45)は涙ぐみながら頭を下げた。

 ●田被告は昨年12月、介護が必要な母親=当時67歳=を殺した。独身の一人っ子。20年以上前に父が蒸発してからは、働きながら母を支えてきた。

 しかし、母は昨年春ごろから糖尿病が悪化して目がほとんど見えなくなり、8月半ばには尿が出ずらくなり、カテーテルを装着した生活を余儀なくされた。体調を悲観した母は「殺してくれ」などと言うようになった。

 ●田被告はそれまで、食事の用意、掃除、下着の用意まで母にしてもらっていたが、仕事を調整して通院に付き添い、食事を用意し、カテーテルを交換するようになった。介護保険のヘルパーや訪問看護師などは使っていなかった。

 昨年12月、感染性の腸炎にかかった母は20~30分おきに下痢を繰り返し、●田被告は寝ずに母のオムツ替えを続けた。初めての本格的な身体介護に戸惑い、4日後には母の首にネクタイを巻き付けた。

 中学時代からの友人、●典さん(45)は「まじめで本当にいいやつ。何かの間違いで首を絞めてしまったように感じる。食い止められなかったことが悔やまれてならない」と、肩をふるわせた。

 今月2日に開かれた判決で裁判官は「介護が重くなって行き詰まった心情は理解できないわけではないが、犯行は短絡的と言わざるをえない」と、懲役1年6月(求刑懲役3年)の実刑を言い渡した。

                ◇ ◇ ◇

 ■初期の支援が重要 病院側相談先提供を

 在宅介護を始めた最初の数カ月が、介護者には一番苦しいという。

 「当初は逆上して怒鳴ったり、手をあげたりしたことも一度や二度ではなかった」と話すのは、介護殺人撲滅を目指すグループ「となりのかいご」の内田順夫(まさお)さん(71)だ。内田さんも、認知症の妻の介護を始めたのは会社員時代。「支え手が自分しかいない状況は、亀田さんと同じ。誰にも頼れず、仕事をしながら介護もすれば、誰でも精神的におかしくなる」と指摘する。

 さらに、女性よりも男性の方が、つまずきやすいとの指摘もある。立命館大学の津止(つどめ)正敏教授らが男性介護者約300人に行った調査では、家事スキルの有無が負担の分岐点になることが分かった。また、亀田被告の犯行の引き金になった「排泄(はいせつ)介助」への抵抗感は、夫より息子で強かった。

 平成19年度の厚生労働省の高齢者虐待の実態調査では、加害者のトップは息子で約4割。日本福祉大学の加藤悦子准教授が行った平成10~19年の調査でも、介護殺人の加害者は息子が最多で3割を占める。

 加藤准教授は「行政に助けを求めればサービスが得られるが、独身息子は地域の保健福祉などとかかわった経験が乏しく、どこに頼ったら、どんな助けがあるのか想像すらできない。亀田氏は親の介護に直面した、ごく一般的な独身男性」とする。そのうえで、解決の糸口について「亀田氏に一番身近な存在は、母が糖尿病を診てもらっていた病院。医師や看護師が病状予測や、介護が必要になった場合の相談先を教えてあげれば、展開はまた違ったかもしれない。病院は、介護初期の男性を見つけたら、先を読んだ支援をすることが必要ではないか」と話している。




http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/090309/wlf0903090753000-n1.htm

【ゆうゆうLife】独身息子の母介護(1)仕事辞め、精神的に追い込まれ

男性の晩婚や未婚化と、女性の長寿化の影響で、母親の在宅介護を担う独身の息子が増えています。仕事を辞め、母の介護に取り組む姿が美談として語られる一方で、彼らの多くはすべてをひとりで抱え込む傾向にあり、虐待などの課題も浮き彫りになっています。独身息子の母介護を、4回で連載します。(清水麻子)

 8畳の居間を、認知症の母(80)がグルグルと歩き回る。「ご飯だよ」。川崎市の元会社員、鈴木宏康さん(50)が声をかけると、母は足を止め、宏康さんを見た。

 4年前、母は徘徊(はいかい)がひどくなり、外出先から帰ってこられなくなった。宏康さんは部品製造会社に勤めながら介護を続けたが、中抜けできない部署への異動を機に、両立ができなくなり辞職した。

 以来、母の介護に専念する。介護保険の利用は土曜のデイサービスだけ。見守り、食事、排泄(はいせつ)、散歩介助をひとりでこなす。

 母の遺族年金で暮らす日々はつつましく、通院費がかさめば、生活は苦しい。しかし、「一緒にいてあげられる日々が一番、親孝行。そういう時を過ごせる今は幸せなのかもしれない」と宏康さん。

 しかし、今の心境になるには時間がかかった。介護に専念し始めた当初、母には「昼夜逆転」もあった。夜11時に床についても、起き上がって散歩に出ようとする。未明にサッシを開け、ドアをたたいては「出してくれ」と叫んだ。近所に迷惑をかけては、と母を車に乗せ、高速道路を走り続けたことも。

やっと帰ってホッとしたところ、母はじゅうたんに便を漏らした。ふいても、また漏らす。思わず「このやろう」と怒鳴り声が出た。「あのころは睡眠不足が続き、些細(ささい)なことでキレやすい状態だった」。それでも在宅介護にこだわるのは10年前、認知症で施設に預けてすぐ亡くなった父の経験があるためだ。

 しかし、仕事をやめ親を介護する独身者は「変わり者」「虐待者」のレッテルを張られがち。怒鳴り声を聞いたのか、近所の人の通報で駆けつけたケアマネジャーから「お母さんに辛くあたっちゃだめじゃない。何かあったら言って」と言われたときは失望感に襲われた。

 宏康さんはいう。「自己嫌悪に陥っていただけに、つらかった。『少し、外でたばこでも吸ってきたら?』とでも言われたら、どれだけ助かったか。『何かあったら言って』といわれても、長い間、会社人間で生きてきて、人を頼るなんて考えられなかった」

                   

 

親思いも目立つ“不器用さ” つまずきがちな男性

 核家族化などで、夫や息子が介護の支え手として登場している。

 国民生活基礎調査によると、息子が介護する世帯は平成19年には7・9%で1割に迫る。さらに、晩婚化や未婚化、離婚などで単身男性の介護も目立つ。

 こうした息子たちについて、精神科医で高崎健康福祉大学の渡辺俊之教授は「基本的に親思いで、兄弟がいても自分が介護を引き受ける優しい性格。しかし、それまで仕事中心で、子育てなどの経験もなく、つまずく要素が多い」と分析する。そのうえで「男性は特に、父母が変わり果てていく喪失感に、悲しみより、怒りを表しやすい。独身の男性介護者を支援する網を早急に作るべきだ」と主張する

 しかし、介護にうまく対応できない独身息子の“不器用さ”を支える支援はまだ手探り。

 宏康さんを支えたのは、ボランティアグループ「すずの会」(川崎市宮前区)。介護に手助けが必要な人を探して話を聞き、行政に解決策を持ちかける。代表で、社会福祉士の鈴木恵子さんは、宏康さんに「人生には、いいときも悪いときもある。たまたま今が悪い時期なのよ」と話し、会の活動を手伝ってもらい、母を介護する気持ちを本にするよう促した。

渡辺教授は「介護する息子に一番近いケアマネなどの専門職は、彼らの悲しみや孤独感を考え、上手に関係を作ってほしい。怒りの行動だけ見て説教するのは禁物だ」と話している。

30~50代の独身男性、急増767万人

 独身男性が増えている背景について、中央大学文学部の山田昌弘教授は「非婚化や晩婚化は昭和50年ごろから始まった。専業主婦志向の女性から、収入の低い男性が選ばれなくなったり、求められる要求が多くなり、希望していないのに、生涯結婚しない男性が増えている」とし、「今後は親の介護が加わり、婚期を逃す男性がさらに増える」と予想する。

 実際、親の介護に直面しがちな30-50代では、独身男性は昭和35年に国勢調査で約108万人と全体の1割に満たなかったが、平成17年には3割にあたる約767万人に増えている=グラフ。

 山田教授は「介護保険は、家に専業主婦がいて介護することを前提にしている。国は、独身者にも専業主婦同様の役割を期待するが、独身者は働かないと生活できない。働きながら、介護もできるようサービスを充実させるか、介護施設を増やすなど、独身介護者への対策を充実させるべきだ」と話している

|

« 画質・サイズ比較用 Youtube | トップページ | 削除されました »

心と体」カテゴリの記事