斎藤次郎氏 大蔵・財務省OB 友愛人事
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20091021AT3S2100N21102009.html
「小沢人脈」に白羽 斎藤氏、大物次官として存在感
日本郵政の次期社長に内定した斎藤次郎氏は大蔵・財務省OBの中で民主党の小沢一郎代表と最も距離が近いとされる存在だ。能力、手腕ともに「10年に一度の大物次官」といわれながら、自民党政権の一部から距離を置かれた人物でもある。
斎藤氏が旧大蔵省の事務次官に就いたのは1993年。非自民7党連立による細川護熙政権で、新生党代表幹事だった小沢氏とタッグを組み「国民福祉税構 想」を打ち上げた。消費税率を3%から7%に引き上げるという内容だったが、根回し不足などから頓挫した経緯がある。(16:01)
闇の軍師
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20091021044.html
日本郵政社長に起用されることが決まった斎藤次郎氏は1990年代前半、非自民連立政権を旧大蔵省の事務次官として支えた。主計官のころから予算の概算要
求に上限を設ける「マイナスシーリング」の導入や、政界対策で手腕を発揮。民主党の小沢一郎幹事長との親交は長い。民主党が批判する「官主導の政治」の一
翼を担ったが、表舞台に出る機会は少なく、「闇の軍師」(自民党の閣僚経験者)という印象も強い。
斎藤氏は外交、安全保障、年金制度まで幅広い視野を持ち、財政運営を手掛けてきたとされる。湾岸戦争の後に主計局長になると、国際紛争への拠出金に充てる「国際貢献税」構想を打ち出した。
93年6月に事務次官に就任。「非自民」連立政権の細川政権では小沢氏や通産省と連携し、消費税率引き上げの策を練った。
94年2月、細川護熙首相(当時)は消費税を「国民福祉税」に衣替えして、税率を3%から7%へ引き上げる構想を打ち出したが、具体案をつくったのは斎藤氏が主導する大蔵省主計局だった。
斎藤氏は「非常に有能な人で頑固だ」(藤井裕久財務相)と評されるが、手法には強引さもつきまとう。国民福祉税は非自民連立政権が崩壊する一因になった。政権与党に復帰した自民党から攻撃され、次官退任後は天下りできず浪人も経験した。
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