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LOH症候群 テストステロンの不足?

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みんなの家庭の医学6月15日放送【夫婦で気をつける病気「体に悪い夫婦関係」
危険度診断スペシャル(1)夫が家にいるだけで妻の脳神経に異変が…危険な夫婦仲
(秘)診断法(2)実録!妻の小言から温厚な夫が凶暴化も病カギは「ホルモン量」
(3)まさか…台所のアレに菌が繁殖で食中毒!&除菌率99%(秘)予防術
(4)若林豪…脳に牛乳瓶1本分の出血から生還夫婦で簡単(秘)応急措置】の詳細情報です。
◎司会:ビートたけし
◎ゲスト:藤田弓子&河野洋、渡辺裕之&原日出子、山田邦子&後藤史郎、
 ガダルカナル・タカ&橋本志穂、高橋ジョージ&三船美佳

【関連情報】
NHKためしてガッテン【LOH症候群男性ホルモンテストステロン】詳細情報

■妻の小言がストレスに!?豹変したパートナー
岩本晃明先生(国際医療福祉大学病院リプロダクションセンター教授)が解説

●症例

新野啓一さん(53歳)は漫画家の赤星たみこさんの夫でマネージャーでもあり、
更年期のたみこさんから浴びせられる罵詈雑言に4年間耐え忍んできたものの、
たみこさんから受けるストレスは、当時44歳の新野啓一さんを徐々に蝕み、ついに
離婚届を用意するまでになりましたが、たみこさんの横暴な態度の原因は更年期の
症状が出始めたたみこさんが病院で処方された治療薬を飲んでいなかったことだと
わかり、妻に薬を服用させるとたみこさんのイライラは軽減、5年に及んだ大変な
思いをした日々も終わったかに思えました。

しかし、たみこさんの更年期が落ち着いて数か月後、今度は新野啓一さんに異変が
起きました。前なら難なくこなせていた細かい作業に身が入らず、行き詰ったり、
布団に入っても不安感から寝つけず、たみこさんに心配されても会話する気力がなく、
焦りやイライラが多くなり、たみこさんの前でも不平を並べるようになりました。

1年後、新野啓一さんは常に焦燥感に駆られ、些細なことにも感情を抑えきれない
ようになり、異変が起き始めて3年後のある日、機嫌よく料理を作っていたところ、
なぜかお皿の形に突如ムカムカして一気に頭に血が上り、お皿を割ってしまいます。
この時初めて、たみこさんは新野啓一さんの性格がいつのまにか大きな変貌を
遂げていることに気づきました。

●症状
(1)細かい作業ができない
(2)寝つけない
(3)イライラする
(4)乱暴な性格になる

●病名:LOH症候群(ローショウコウグン)※加齢男性性腺機能低下症候群

LOH症候群とは、男性ホルモンの低下に伴い、イライラ・認知力の低下・睡眠障害など、
身体中の至るところに様々な症状を引き起こす病で、今まで「男性更年期障害」と言われ、
明確な診断や治療基準がありませんでしたが、2007年に日本泌尿器科学会と
日本メンズヘルス医学会が病として定義、血中男性ホルモン量の低下が診断基準と
なっています。

男性ホルモンの代表格であるテストステロンの95%は精巣で作られていますが、
生殖機能の調節・骨や筋肉の増強促進・脳の働きを高めるなど、男性らしい身体や精神を
保つ働きをしており、男性が活動維持していくのに欠かすことができないホルモンです。
通常は加齢に伴い精巣の機能が低下することで分泌量は自然に減少していきますが、
急激な減少が始まってしまうこともあります。

LOH症候群の原因は慢性的なストレスで、ストレスが蓄積した体内では、ホルモンの
分泌が急激に減少、突然の変化に身体がついていけず、様々な症状が現れます。
脳の働きが落ちて細かい作業ができないなどの知的活動の低下・睡眠障害などの
身体症状・自律神経をコントロールできなくなったことで生じるイライラや抑うつの
精神症状などは精神疾患としてのうつ病と非常に見分けがつきにくいのが特徴で、
うつ病と診断された患者の中に、この病が原因だったケースも報告されています。

LOH症候群の診断項目
○血中の男性ホルモン(テストステロン)の量
LOH症候群基準値…8.5pg(ピコグラム)
○身体症状
○精神症状
○性機能に関する症状

LOH症候群の治療
○カウンセリング
○漢方薬
○ホルモン補充療法※注射・塗り薬

なお、気力低下やうつ傾向に悩んだら、心療内科だけでなく泌尿器科を受診することが
大切で、身近にいる妻が夫の言動や性格の微妙な変化を日頃からチェックすることも
LOH症候群の予防に欠かせません。

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