Z旗(ゼットき)
Z旗 WIKIより
Z旗(ゼットき)、Z信号旗は、船同士の意思疎通のために用いる国際信号旗の一。
国際信号旗はアルファベット文字旗(26種)、数字旗(10種)、代表旗(3種)、回答旗(1種)の計40種。この中でZ旗はアルファベットの"Z"の文字を示す信号として用いられる他、単独で「私は引き船が欲しい」、漁場では「私は投網中である」の意を示す信号としても用いる。
日本では日露戦争の日本海海戦に際して、東郷平八郎連合艦隊司令長官の座乗する旗艦三笠がZ旗を檣頭(マスト)に掲揚して全艦隊の士気の高揚を図った出来事が有名。
このときの意味は「皇国の興廃此の一戦に在り、各員一層奮励努力せよ」で、名文家として有名な秋山真之の作である。これはこの時に使用されていた連合艦隊向け信号簿で上記文言がZ旗に割り当てられていたというだけでしかなく、国際的にはZ旗は前節の意味しか有していない。しかし日本海海戦の逸話により日本海軍ではZ旗は特別な意味を持つこととなり日本海海戦以後、日本海軍では重要な艦隊戦の際にZ旗を掲揚することが慣例化した。有名なものは真珠湾攻撃での赤城であるが、実際に上げたのはDG旗(「D」「G」の順で並べて掲揚)である。DG旗はZ旗と同意味で用いられた。また、太平洋戦争末期の第二五二海軍航空隊攻撃第3飛行隊は、彗星の垂直尾翼にマーキングとして使用した事で知られる。
海戦に際してZ旗に上記文言が割り当てられて掲揚された理由は、トラファルガーの海戦におけるネルソン提督の行動にならったものとの説や、発祥は、"Z" がアルファベット最終文字である事から「後はない」という決戦の意思として用いたとの説もある。
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