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「言葉にできない。ありがとう」石原都知事、感極まり言葉詰まらせる 

 Tokyo1

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110321/dst11032121370087-n1.htm

福島第1原発事故で放水活動を行って帰京した東京消防庁ハイパーレスキュー隊員らの活動報告会が21日、東京都渋谷区の消防学校で行われた。石原慎太郎知事は参加した115人を前に感極まり、何度も言葉を詰まらせながら感謝を述べた。

 「みなさんの家族や奥さんにすまないと思う。ああ…、もう言葉にできません。本当にありがとうございました」。隊員からの活動報告を受けた石原知事は、涙を隠さず、深々と礼をした。

 石原知事は、被曝(ひばく)覚悟の活動を「まさに命がけの国運を左右する戦い。生命を賭して頑張っていただいたおかげで、大惨事になる可能性が軽減された」と称賛。さらに、「このすさんだ日本で、人間の連帯はありがたい、日本人はまだまだすてたもんじゃないということを示してくれた。これをふまえて、これにすがって、この国を立て直さなければいかん」と声を震わせた。

 活動報告会に参加した隊員の一人は「あの強気の知事が涙を流して礼を言ってくれた。上から物を言うだけの官邸と違って、われわれのことを理解してくれている。だから現場に行けるんだ」と話した。

Tokyo2

http://www.inosenaoki.com/

福島原発の放水活動で東京消防報告。今後の教訓にしたいこと。

3月21日15時すぎ、石原知事と京王線幡ヶ谷駅に近い消防学校へ行った。福島原発で活躍した139人の隊員たちの慰労のため。

「皆さん、ほんとうにありがとうございます」と、石原知事は涙ぐんで慰労した。

消防隊幹部と現場の状況について報告を受けた。問題点として、政府・東電の指揮命令系統が明確でないことがわかった。今後の現場の活動をよりスムーズにするために、以下の点を記録しておきたい。

○ 本部は原発の現場より20km離れたところに前線指揮所が設置されている。

○ 地震発生当初は現場と前線本部をつなぐ、無線の状態が悪く、現場の状況がよくわからないようだった。

○ 現場を知らない本部の人達から、東京消防庁が現場で判断した方針を変更するよう度々要求された。

・放水は当初4時間の予定だった。その後状況を勘案し、必要に応じ再度放水することにしていた。しかし、連続して7時間放水し続けるよう執拗に要求された。結果として、7時間放水することになったが、そのため2台ある放水塔車のうち1台がディーゼルエンジンの焼き付きにより使用不能となった。
・東京消防庁にて海から放水塔車までの給水ホースの設置ルートを800メートルの最短距離で、設定していたが、遠回りにするように執拗に要求された。
・「俺たちの指示に従えないのなら、お前らやめさせてやる」の発言もあった。

○ 職員の命を預かる隊長としては、現場をわかっていない人達に職員の命を預けるわけにはいかない。

○ 消防庁は、自衛隊の指揮下に入ったが、現場の自衛隊員と消防庁の職員とはお互いに協力して、事態に当たった。

○ 防護服は放射能を遮断できない。そのため、各職員が携帯している積算被爆放射能計と活動時間の管理を厳密に行った。

○ 放水は16名によって行った。隊員の状況に応じていつでも交代が出来るように、その後ろにバックアップの職員を待機させながら、放水した。

○ 東京消防庁が放水する際に使ったホース800m(口径15cmドイツ製)を今後も活用できるように、現場にそのまま残してある。普通のホースは6cmである。今回の太いホースはオランダで使われている特別製のもの。

○ 原発への放水には大阪市、横浜市、川崎市など政令指定都市からも申し入れが入っている。以後、放水塔車や特別製ホースなどインフラを使ってもらうなど調整は東京消防庁が行っていく。

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