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てんでんこ 

「てんでんこ」 各自がバラバラ・・みたいな意味で、

「てんでんこん、やっだを・・」みたいな使い方をする千葉県の方言だと思っていたが、「津波てんでんこ」と言うらしく、東北でも使われているようだ。

でも、てんでんバラバラにやるんじゃなくて、頑張ってもらいたいもの

己こそ己の寄るべ、己をおきて誰によるべぞ、よく整えし体こそ、まこと得難きよるべなり・・・だったかな??

http://www.geocities.jp/specimenlapiz/tunami/tunami-nigeru.html

4-2、津波てんでんこ

岩手県の作家山下文男氏は「津波てんでんこ」という三陸地方の言葉を紹介しています。津波のときだけはてんでばらばら、親子といえども人を頼りにせず、走れる子どもは一目散で逃げろ、そして一家全滅、共倒れになることを防げ、という三陸地方の知恵だと説明しています。

同時に、「てんでんこでやろう」ということは最初から認め合っているという意味合いもあり、津波の時は人にかまわず逃げろ、自分だけ助かってもそれは非難されることではない。それだけ津波の避難は厳しいものだということ書いています。

実際に三陸津波でも、動けない家族を置いてゆくこと ができず、一家全滅になった例があります。また、奥尻島の避難の際にも、体の不自由な人を家族で囲んで家にとどまり、ほとんど犠牲になった例や、親戚や知 り合いに避難を促そうと回り道をしていて助からなかった人の例があります。

山下氏はさらに、てんでに走って逃げられない人につ いて、普段から足の弱いお年寄りや弱者は、家族でだれが助けるか話し会っておく。家族で助けて逃げることができないときは、近隣で助け合うことを決めてお く。地域の防災力は日頃の話し合いや、助け合いによって高められるものではないかと主張されています。

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