風船爆弾で米軍機の飛行を妨害 沖縄のプロ市民ら
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-04-13_16613/
【宜野湾】「きょうは約束の日。海兵隊は沖縄から出て行って」―。米軍普天間飛行場の返還合意から15 年たった12日、宜野湾市の女性でつくる「カマドゥー小たちの集い」と普天間爆音訴訟団のメンバーは同飛行場周辺で、抗議の意思を込めた風船を揚げた。色 とりどりの風船は市内7カ所で、最大50メートルの高さに上昇。米軍は沖縄防衛局に中止要請したが、規制できる法律はなく、打つ手はなし。即時返還を求め る市民の思いが、普天間の空で風に揺れた。
風船は午前9時から午後5時まで揚げた。メンバーは約20個を直径90センチまで膨らませ、普天間の周辺7カ所に分かれた。
嘉数高台では、米軍の通報を受けた防衛局職員や県警が駆け付け、「危険なのでやめてほしい」とメンバーに中止を要請。しかし、米軍基地には航空法が適用されず、建造物や掲揚物などの高さ規制はないことから制止しきれず。最後は風船を遠巻きに見守っていた。
公園管理の面でも、宜野湾市施設管理課の職員は「たこ揚げと一緒。危険はない」として中止を求めなかった。
この日の普天間では、午前は基地間連絡機がタッチアンドゴーを繰り返したものの、午後になると時折、ヘリが飛び立つのみ。市基地政策部の山内繁雄部長は「明日、飛行回数データを見ないと分からないが、いつもより少ない感じがする」と話した。
カマドゥーの国政美恵さん(56)は「住民として、普天間の危険性を遠ざけるのは当然のこと。風船という手段で、米軍機の飛行を抑えられる」と手応えを感じた様子。「このまま居座り続けるなら、何百個の風船を普天間に掲げたい」と語った。
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