いまどきバカしか読まない日刊ゲンダイ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/156371
つくづく「舌先三寸の男」だ。
17人の犠牲者が出たフランスの連続テロ事件について、安倍首相は何と言って哀悼の意を示したか。
「フランス国民と連帯する」――。ところが11日にパリで行われたテロを非難する大規模デモはおろか、
東京・新宿区のフランス語学校の追悼会にも、その姿はなかった。“お友達”らとゴルフに興じ、別荘でのんびりしていたからだ。
デモには、パリだけで150万人、フランス各地で370万人が参加。
世界50カ国の首脳も集まり、腕を組んで行進してみせた。対立が続くイスラエルと
パレスチナ自治政府の両首脳まで駆けつけ、世界中をアッと驚かせた。
各国の首脳が手に手を取って反テロをアピールする一方で、安倍首相は10日朝から、
世耕官房副長官らと箱根でゴルフに興じ、その足で山梨の別荘へ。
夜は、世耕や母親の洋子さんらと高級中華に舌鼓を打っていた。
11日は静岡で祖父・岸信介と父・晋太郎の墓参り。午後から昨12日朝にかけて別荘でのんびり過ごし、
帰京したが、昼は官邸近くでラーメンをすすり……と、まあ、哀悼の意のかけらも感じられない。
■16日から中東訪問
「『世に最も美しいものは、言論の自由である』――古代ギリシャの哲学者ディオゲネスの言葉です。
言論の自由がなければ、民主主義は成り立たない。一番大事なものが何か分かっているから、
各国首脳も即行動を起こしたわけです。そんな中でゴルフに興じるとは、
世界中から『安倍首相は言論の自由を軽視している』と、非難されても仕方がない。
リーダーの資質を疑われて当然でしょうね」(政治評論家・森田実氏)
安倍首相は今月16~21日の日程でエジプト、ヨルダン、イスラエル、パレスチナ自治区を訪れ、
テロ阻止への協力も呼びかけるというが、成果はまるで期待できない。
「安倍首相は『地球儀を俯瞰する外交』『積極的平和主義』とか言っていますが、だったらデモに参加すればよかった
口先だけの外交では、中東どころか、世界中から相手にしてもらえなくなりますよ」(森田実氏=前出)
心のない安倍スカスカ外交で損をするのは、結局、われわれ国民だ。
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